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臭気判定士 試験対策 ガイド

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試験目的

 臭気の測定・評価方法には、大きく分けて二つの方法があります。一つは、特定の物質を機器
分析により測定し、各成分濃度で表示する方法。もう一つは、人間の嗅覚を利用して‘におい’
を総体として捉える方法です。これは、嗅覚測定法と呼ばれ、試料を気体又は水で段階的に希釈 して、においの有無を判定することによりにおいの程度(濃度)を示す方法(嗅覚測定法)です。 平成7年4月以前の悪臭対策は、特定悪臭物質(現在22物質)の排出濃度による規制だけでしたが、 複合臭気や未規制物質への悪臭対策が十分でないことから、平成7年4月の悪臭防止法の改正によ り、嗅覚測定法を用いた臭気指数規制手法が導入されました。


 「臭気判定士」は、嗅覚測定法のオペレーターに与えられる臭気環境分野で初めての国家資格で、臭気指数の測定全体に係る責任者として位置づけられています。このため、臭気判定士は試料採取から測定の実施など、重要な場面でその役割を果たすことが求められており、自らも正常な嗅覚の持ち主であることが要求されています。


 嗅覚測定法の精度を確保するためには、試験統括実施者であるオペレーターの資質が最も重要な要素となっており、基礎的な知識として、嗅覚測定法以外に人間の嗅覚生理に関する知識、試験結果のまとめに必要な統計学に関する知識、においの測定法全般に関する知識、パネルの心理状況が あたえる試験結果への影響や、悪臭防止行政における臭気対策に関する基本的な知識等が幅広く要求されることとなります。


 このため、「臭気判定士」の資格は、試験統括実施者としてこれらの分野に関する臭気判定士
試験に合格し、かつ、正常な嗅覚を有することについての嗅覚検査に合格した者に与えられるも
のです。

 

参照:臭気判定士試験 案内及び実施要領平

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