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森、里、川、海をつなぐ自然再生―全国13事例が語るもの

森、里、川、海をつなぐ自然再生―全国13事例が語るもの
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中央法規出版
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ジャンル: 単行本
ISBN: 4805846100
レーベル: 中央法規出版
メーカー: 中央法規出版
ページ数: 277
発売日: 2005-08
出版社: 中央法規出版
スタジオ: 中央法規出版
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レビュー


カスタマーレビュー

13の自然再生モデルケースAverage rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
 日本各地の自然環境再生を目指す団体の取り組みを紹介する。

 本の出版の間接的な背景には、2002年国会で自然再生推進法という法案が成立したことがあるようだ。この自然再生推進法は、日本各地のNPOなどの民間団体が主体になって行う自然再生運動を、行政が協力していっしょに取り組んでいきますというもの。公共事業と自然保護という二つの関係は、これまでの「対立」から、いまや「恊働」へと変わったという。

 本の中では13の自然再生活動が紹介される。これらの団体は自然再推進法の下で活動をしているわけではない。けれども自然再生活動の先駆的事例ばかりなので、自然再推進法の下で活動しようとしている団体も、その法とは独立して活動しようとしている団体も、モデルにできる話が多いだろう。
 例えばこんな話だ。宮城県のある町の農家は毎年、雁の田圃への飛来に頭を痛めていた。だが、渡り鳥を保護する団体が、雁と農家との間を“取り持ち”、鳥と人の共生を目指した。一連の活動の中で「はつかり米」というブランドが生まれ、農家の収入源につながったという。

 この本のもう一つの価値は、この本自体がNPOの代表者同士を引き合わせたり、行政担当者に自然再生推進法を紹介させたりして、ネットワークの「ハブ」的役割を果たしている点にある。書籍メディアがネットワーク形成に一役買っている。

 本に登場するNPO代表たちは、子供のころ海や川や山で遊んでいた。その自然がだんだんと衰えていくのを見て悲しい気持ちになった。そんな素朴な思いから活動を始めた人が多い。地元の環境問題をまじめに考え、元気に取り組んでいる人がたくさん登場する。
 環境問題というと、地球温暖化のような大規模なものばかりに目を奪われがちだけれど、足下の自然が失われていくことこそ、いちばん身近でダイレクトな環境問題なんだと、目を開かされる。



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